以下の解説文は本編を見てからご覧ください

闘影士 下陰について
結果から言うと落選ですが この原稿はトーンセットと特製原稿用紙といっしょに返却されました
つまり新人コミック大賞の二次選考を通過したというわけです
これは僕の漫画暦の中で一番評価された作品かもしれません
(漫画大学校の銀賞とどっちが上かわからんけど)

しかし思い入れという意味ではやはりあまり無いんですよね
投兵衛で一度32ページを15日ちょいで描くという経験をしたので
それに比べりゃ若干余裕あるし大丈夫だろうという油断のまま描き始めてしまったので
絵が不安定だし背景を描いてないコマがあったりします
(描いてる途中は何故か無くても気にならない)
ネーム送った時担当さんが「これいつ出す奴ですか?」と聞いてきて
「3月が締め切りのやつですけど」と答えたんですが
今思えばあれは「ただでさえ絵が雑なのにこんな短時間で大丈夫か?」という意味だったんでしょうね
ならなんで投兵衛の時はあんなスケジュールで…
おそらくあの当時は急いで描くとあれほど絵が荒れると思わなかったんでしょうね
(荒れるという表現も違うな…描き込みが薄いというか…)

あともうひとつ後悔してるのが「友達」という要素をかなり前面に押し出した事
いや 友情は少年漫画の基本かもしれませんが
最近やたらと「助けるのは当たり前だろ!友達じゃないか」とか
「仲間を傷つけるやつは絶対許さねえ!」みたいな展開が多すぎると思いまして
まあ似たようなセリフ言ってても感動する作品(宇宙開拓史とかダイの大冒険とか)はあるんですが
こういう展開に持っていくために悪党に「友情などなんの役に立つ!?」とか
「しょせん絆など力の前には無力なのだ!」みたいなこといちいち言わせて(やたら唐突に)
それを主人公に否定させて倒すみたいなのが嫌なんですよ
BSアニメ夜話で岡田斗司夫さんが言ってた
「主人公をお手軽に成長させる方法」ってやつですね
この作品は そういう描き方はしてないんですが(相手犬だし)
それでも下陰が光との思い出を回想するシーンとかはムズがゆいというか
なんかストレスたまる感じで描いてましたね(苦笑)

いっぽう 良かった点を挙げてみると 決着の付け方とオチですね
ボツくらったほうのネームでは 陰龍がなかなか使えない下陰が最期に成功して光を助ける
みたいな感じだったんですが
投稿バージョンのほうが緊迫感あるし
未熟者の下陰が足りない技術を命を賭ける事でカバーするってのが
けっこう納得いく感じだなと
いくら主人公は多少の無茶はきくったって 行き過ぎると萎えますからね
ここらへんは仮面ライダー剣の最終回とか 鋼の錬金術師の等価交換の影響かも
オチもまあ〜ベタベタなんですが 師匠にアレ言わせるために序盤に
「一人前ではない」云々言わせてましたし
最後のコマの構図とか雰囲気とかも気に入ってます
ちょっと空の表現がアレですけど

もうひとつ収穫はやはり設定にこだわりすぎて他がおろそかになってはいけないと実感できた事
ボツになったほうは 闘影士は夜でも戦えるように
「陽玉」という光の玉を持ってるとか
それを羅針盤みたいなのにかざして 陰魔のいる方向を知るとか
そういう設定を描いてたんですが そういうのはマニアにしかウケないと言われ
その当時旧響鬼問題をいろいろ考えてたんで その意見には納得できると バッサリカットしました
とにかくこの時期に応募した作品で一番実になったのは一度に二作送る(しかもシリアスとギャグ)
と言う事と 無理にそんな事するより一作のクオリティを上げるべきという教訓を得た事(苦笑)

そういや「アルファイアー」アップしなかったから これが僕の
シリアス多め漫画の第一号って感じかもしれませんね
まあコレ描いたあとは反動でギャグ大目の話が描きたくてたまらなくなりましたが
未熟度★★★★成果★★★★納得度★★

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